ルールがなければ反則なんて存在しない

昨日の出来事で、忘れてたけど思い出してしまった。遠い昔、付き合っていた彼は、東大生でインターンをして深夜作業も苦にならないのか、とにかく黙々と仕事をこなしていた。私の作ったサービスを改修して運用して、私は彼を『使えるな』としか思ってなかった。私は25歳、彼は23歳。

その頃、会社では(フェイクを入れるが)写真系の出版社と協業しサービスを作った。そのサービスを社内で1番盛り上げた人が、社長と銀座久兵衛に行けるという企画がはしった。

今日のみなとみらい

彼はカメラと登山が趣味だった。コツコツと写真を撮ってコンテンツを盛り上げていた記憶がある。

カメラと登山が趣味。似てる……INFPくんもカメラ(写真)好きだし、登山には達成感があると言っていた。往復10時間以上も山を登り、そして下るだと……?私はシェアハウスの皆で高尾山に行き、飽きて人知れずUターンした。ダイヤモンドヘッドは登れたよ!と言ったらそれは登山じゃないって言われた。草

私の中で登山する人はマゾのド変態だと思ってる。毎日、生きるのに必死なのになぜ敢えて、さらに苦しいところへ向かうのか。準備万端で挑み、予測不可能な自然を相手にするわけで。私は「達成欲なんて他のことで満たせるじゃん」と言ったら、「そういう人は登山はしないね(笑)」と返された。

でも、尾瀬には行ってみたい。小学生の遠足で行って気持ちよかった記憶がある。何より登山と違って熊も気にしなくてよいし、整備されているので足の踏み場も気にしなくてよい。自然や景色に集中できそうでいて、達成欲が満たされそうだ。

台風があけて、シェアハウスの皆で行った高尾山はドロドロの足元ばかりに気をとられて、周りの景色をみれなかった。私は何が楽しくて下を向いて歩いてるんだ(怒)と下山した。そうか登山趣味は登り方すら、攻略してる感じが好きなのか?ぜひ、登山の魅力を深堀して聞いてみたい。

話を戻そう。写真サービスを盛り上げる施策で、彼のコツコツさを尻目に、私はルールにはない手段でサービスを盛り上げ、勝った。周囲にはブーイングだったが、勝てれば何をしたっていいんだよハハ☆と思っていた。勝利と共に人の金で食う寿司はうまい!!

そんな彼と付き合ったきっかけは、昨日の日記で書いた通りだ。なぜ私を好きになったのか聞いたことがある。彼は私を『働きマン』のようで仕事している姿がかっこよかったと言っていた。その漫画、読んだことないけど。

私が合理的か効率的か理由は忘れたが、シェアハウスに住むと言ったら、他の男がいるのはちょっと……一緒に暮らそうと提示されて同棲がはじまった。

彼は朝が苦手で、それでいてラーメン好きで、同棲していたときにふらっとラーメン二郎に行って。一緒に寝ると翌朝、彼の呼吸で部屋がニンニク臭くなるのに憤慨していた。懐かしい。

夜型で仕事をずっとしている。カメラ(写真)好きで登山もする。朝が苦手でラーメンが好き……hm……。

さらに彼は寡黙だった。だがある日「母が付き合う人は理系じゃないとダメだって言ってた」「華道と茶道やってないとダメだって言ってた」と口にした。私にそれを伝えるということは、重要な情報なのか?意図や背景を理解できなかった。

そのときの私は子供が欲しかった。若くて、今よりせっかちだったんだと思う。プロセスはさておいて28歳までに結婚して子供を産む、が人生の計画だった。彼の母の言葉を伝聞されたときに「それでも一緒にいたい」「だから別れる」で大きく結果が変わる。

あなたはどっちなの?

人の気持ちを聞くのが怖くて勇気がでない。決断は得意だが、関係性を、将来を私だけに委ねないで欲しい。寡黙な人と気持ちを扱うのが下手な人。どうにもならない。

なので、ご想像の通り終わらせた。『私は浮気したよ、だからバイバイだね』と関係を壊しにかかったのだ。嫌われることは怖くないし、このほうが楽だ。そしてすぐに引っ越した。よくわからない発言をされてから、2週間もかからなかったと思う。

付き合って3年、あっけない終わり方。そのときの私は28歳、彼は25歳。彼はその後、休学していた東大を退学し、リスクに飛び込んだ。ベンチャー(のちに上場し、CxOになる)に行き、海外に行き、活躍をしたようだ。私は私で別の相手と結婚した。

思えば、言葉が少なくても行動を見ればわかることだった。きちんと話し合いをすればよかったかなと思う。でも、これでよかったとも思っている。じゃなきゃ私は息子に会えなかったし、今の人生がなかった。これもバタフライエフェクト。

こうして過去の恋愛パターンに当てはめてしまいそうで、それでいて誰かと誰かを比較してしまいそうですごく失礼なことは分かっている。

ただ、雰囲気が似てるとうっすら思っていた。でも、当たり前だが本当は違う。

私は彼と付き合っていた時、彼の理想の「働きマン」(が何か詳しくは知らないが)イメージを壊さないように緊張感を持って過ごしていた。2歳も年上だし『完璧で』という意識で。のちに2歳差なんて誤差に気が付くが……。

だが!!しかし!!
INFPくんは別の生命体だった。

INFPくんは、私のことを仕事ではある程度の敬意を持って接してくれているものの、変な理想像はないのか、一緒に過ごしているときは完璧さも強さも求めてこない。

なんなら『甘えん坊だね』『リラックスしていいよ』と色気のある声で耳と脳みそと心の壁ををぶち壊しにくるし、激甘で接してくるので、危ない。彼は彼で、私が必死に彼を求める姿を見て「可愛い」しか辞書がなくなる語彙0マンになり、お互いに中毒性があるのだと思う。アヘンだ。この関係はイギリスと中国のアヘン戦争だったのだ!!!

……思考が飛んだ。なんだっけ。ああ、そうだ『勝利と共に人の金で食う寿司はうまい!!』の話だったね。そうだっけ?

INFPくんとのキックターゲットデートは、出来る場所を探してくれるという。私が勝ったら寿司屋のコースに連れて行ってくれるらしい!!やったー!!楽しみだなー!!

INFPくんはサッカー経験者なので自信があるのか、ハンデのつもりなのか「俺が勝ったらスタバを奢って」だって。安いけどデート時間がぜんぜん違うじゃん。お寿司も食べたいし二人でゆっくり過ごしたいし、勝たないと!!

細かいルールは策定していないので、最悪プッシングやチャージをするか。あの頃から、勝てれば何をしたっていい精神健在なのだー!

ぴかぴかの遊園地